忍者
□サスケ君の悩み。
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サスケ君の場合、素直になるよりも、そっちのほうがやりやすいと思う。
「それに! さりげない優しさだと、ナルトが『お前、本当にサスケか?』とか言って、喧嘩に発展する心配はないわ」
目に見える優しさじゃあの子は気味悪いわ。私もカカシ先生も気味悪いもの。
でも、さりげない優しさだと、おいそれと追求できないわ。
うん、我ながら名案だわ!
「なるほど…。明日からそうしてみる」
「頑張ってね。くれぐれも喧嘩にならないように」
それに。
「ナルト、大嫌いって言っているわりには、そんなに嫌ってないようだし…」
「? なにか言ったか?」
「ううん! じゃ、また明日」
あぁ、ときびすを返し、サスケ君は帰ってしまった。
姿が見えなくなったと同時に、溜め息をついた。
「たくっ…。ほんと、二人とも素直になったらいいのに…」
素直になりたいのはサスケ君だけじゃない。ナルトも素直になりたいのよ。
でも、二人はとても不器用だから、そんなこと出来るわけもなく。
ま、それが二人らしいけど。
「せっかく私が手を引いたんだから、くっつかないと、ただじゃ済ませないんだから!」
だから、はやく幸せにおなりなさいっ!! しゃーんなろー!!
おわり