忍者

□サスケ君の悩み。
3ページ/4ページ

 
サスケ君の場合、素直になるよりも、そっちのほうがやりやすいと思う。


「それに! さりげない優しさだと、ナルトが『お前、本当にサスケか?』とか言って、喧嘩に発展する心配はないわ」


目に見える優しさじゃあの子は気味悪いわ。私もカカシ先生も気味悪いもの。

でも、さりげない優しさだと、おいそれと追求できないわ。

うん、我ながら名案だわ!


「なるほど…。明日からそうしてみる」

「頑張ってね。くれぐれも喧嘩にならないように」


それに。


「ナルト、大嫌いって言っているわりには、そんなに嫌ってないようだし…」


「? なにか言ったか?」

「ううん! じゃ、また明日」


あぁ、ときびすを返し、サスケ君は帰ってしまった。

姿が見えなくなったと同時に、溜め息をついた。


「たくっ…。ほんと、二人とも素直になったらいいのに…」


素直になりたいのはサスケ君だけじゃない。ナルトも素直になりたいのよ。

でも、二人はとても不器用だから、そんなこと出来るわけもなく。

ま、それが二人らしいけど。


「せっかく私が手を引いたんだから、くっつかないと、ただじゃ済ませないんだから!」


だから、はやく幸せにおなりなさいっ!! しゃーんなろー!!








おわり
次へ
前へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ