忍者
□君に届いた。
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「好きな子をイジメたい気持ちは分かるよ? 俺もそうだし。でも、大概にしなよー」
「なっ…!」
な、なんでオレがナルトのことが好きだと…!?
「お前、意外と分かりやすいね」
面白そうに笑うカカシを見て、だんだん冷静になってきた。
「どういうことだ…?」
「お前、サクラには素っ気ないけど、ナルトにはつっかるわ、サクラにデート誘われても断るのに、自分からナルトを誘うわ。喧嘩した後は沈むわ…。
これで分からないのは、ナルトくらいだぞ?」
と、いうことはサクラも気づいているのか…?
そういえば最近サクラ、すぐ帰っているような…。
「お前、本当にナルト以外には眼中ないね」
呆れたように溜め息をつくカカシ。
「サクラも気付いているよ。でも、潔く諦めるってさ…。いやぁ、女って強いな」
何が言いたいんだ、このエロ上忍は。
「エロ上忍って酷いよ、サスケ」
「心の中の呟きにツッコミを入れるな」
「え、本当にそう思っていたの?」
酷い、先生傷付くよ。こう見えても、心はガラスなんだから。
そう泣き言(もちろん嘘泣き)を喚くカカシを見て、いい加減うんざりしてきた。