牡丹

□優しい声【Kakashi.】
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優しい声

KAKASHI.Vr.




しまったと思った時はもう遅かった。



嫌な予感がしていた。
それを感じると同時に、あの子の事を考えていた。



伝えたかった。



自分の声で。
たった一言。



それだけで、良かったのだ。

――もう、遅いけれど。

大切なものほど、ぎりぎりまで気付かない。






俺は大馬鹿者だった。













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