牡丹

□抱きしめたい光
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「オレがカカシ先生の支えになってやる。
太陽が見えないって言うなら、オレが太陽になって、カカシ先生に光を射すから」



だから、もう、自分の心に嘘をつかないで。

哀しい笑みに、無理矢理に自分を偽らないで。

カカシ先生はカカシ先生のままでいい。



伝えると、カカシ先生は大きく目を見開いた。

その眼から、こぼれる涙はただひと筋だけであったけれど。



カカシ先生の心の悲鳴を、やっと見た気がした。













抱きしめたい光

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2013.2.25.
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