頂き物・リクエスト2
□だって仕方が無いじゃない
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「……な、何だってば?」
突然現れたカカシに、ナルトは驚いたように、カップラーメンを食べていた身体を凍りつかせた。
「何って……」
この言葉にカカシはがっくりとこうべを垂れた。
恋人が恋人の所へ会いに来てはいけないの。
何を言ってるというのだ。
「……ナルトぉ……、俺達、恋人、だよねぇ?」
そう聞いたカカシに、ナルトは瞬間、顔を赤くした。
「そ、そうだってばよ……?」
はは、と乾いた笑いをたてるナルト。
声が裏返っている。
それが、カカシの神経を逆撫でしたのは言うまでもない。
しかし。
今はその程度の事に怒っていても仕方が無いのだ。
悔しい部分はあるが、今はひとまず横に置いておいて。
カカシが怒っているのはそういう事ではない。
今日も例によって『イルカ先生』の件によりナルトから誘いを断られたカカシであったが。
しかし。
会ってしまったのだ。
街をぶらりと歩いていたカカシは、残業帰りだというイルカを発見してしまったのだ。
『何でここにっ?!』
驚いたカカシに、イルカはくしゃりと笑った。
『いやぁ、いつもナルトをお借りして申し訳ないです。カカシさんの所に戻らなくていいのかとは言っているんですけどね、ははは』
いけしゃあしゃあと、そうぬかした。
カカシの怒りが頭に登ったのは言うまでもない。
しかし、腐っても上忍。
にこやかに挨拶を交わすと、その足でナルトの元へと向かったのだ。
勿論、これまでにない程の速さで。
こんな時に自らの忍びとしての資質を再確認したカカシである。
そして今も、怒りを抑えつつ、先ほどの質問をナルトへと投げかけたのであった。
「……ええと……」
「何か、言う事は無いの?」
怒りを抑えたカカシの言葉に、ナルトは小さく首をすくめた。
「……ごめんなさい……」
「……」
カカシはじっとナルトを見つめる。
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2008.9.10.
*おめでとう。