□2015.バレンタイン
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羞恥に蹴飛ばそうとしたナルトの足を、予測していたようにカカシが止める。
それによって、ナルトの秘部は、カカシの前に全てさらけだされる。

「赤く熟んで……おいしそう。……ね、ナルト。欲しいって言って」

そっと耳元に囁くと、その吐息に、ナルトがぶるりと身体を震わせる。
一瞬で泡立った肌に、カカシは口づけを落とした。
そうしながら、ナルトの胸の突起をいじると、ナルトが高く漏れそうな声を必死で飲み込んでいる。

「声、我慢するなっていつも言ってるでしょ。昨日も言ったのに」
「っん、ふ……」

後腔の、一際ナルトが声を上げる場所。
そこを確認して、カカシは一気にナルトの中へと自身の熱を埋めた。

「やっ、あああっ……!」
「くっ……相変わらず、キツイね、お前の中。こんだけ毎日してて、何でこんなに吸い付いてくるんだろ」
「しっ……知るかよ……っ、先生こそ、相、変わらず、オヤジ、みたいな、……ああっ」
「そんだけ喋る元気あるなら、まだまだいけそうだね」
「あっ、ちょっ……!」

ぐっと強く、ナルトの陰茎の根元を握ると、ナルトが首を振る。
そのまま、やや乱暴とも言えるくらいの力で、腰を揺さぶると、ナルトはいよいよ悲鳴を上げた。

「せんせっ、そこっ、……握……てたら、い、イケな……っ!」
「まだ、ダメ。もっとお前の可愛い顔と声を見ていたいからね。お前もまだ余裕あるでしょ」
「……ねっ、ねぇっ、てばよっ……あっ、ああっんっ……!」

情事の後、ナルトに「しつこい」だの「長い」だの文句を言われるのはいつもの事だ。
今夜もまた、文句を言われるだろう。
しかし、ナルトの身体に触れていると、肌を見ると、顔を見ると、声を聞くと、いつまで経っても、興奮が冷めないのだ。
ナルトの中に熱を吐き出して尚、硬さを保っているカカシに、ナルトがどこか怯えた様に「先生ってば、ホントは幾つ?」と真剣に聞いて来た事もあった。

「お前の、赤く腫れてる。気持ちよさそう」
「んなわけ……、っああっ、も、離してっ」
「そうだね、胸もお前、触ってあげないと」
「ちっ、違っ……!」

ナルトの身体を器用に反転させ、カカシはナルトの陰茎を握ったまま、乳首へと舌を這わせる。
殆ど悲鳴に近い声を上げながら、手を離して欲しいとナルトが訴える。

「――俺もね、嫉妬したんだよ」
「え? あっ、ああっ」
「お前もチョコレート、貰いすぎ」
「そ、そんなのっ……俺はっいいっの……!」
「だから、その分責めてあげる」
「あ、ああっ、ん……っ、やぁっ」

ナルトの掠れて来る声が好きだ。
そう思い、カカシは目を細める。
嫉妬深いのは自分の方だと、カカシは自分に苦笑する。
そして、ナルトの嫉妬が嬉しい。
それが見たくて、今日、貰ったチョコをそのまま持って帰って来た。

「お前の身体にあのチョコを溶かして塗って――」
「――却下!」
「そう。残念」

カカシを包んだ嫉妬の波と、ナルトから見せつけられた、自分への愛情に、カカシは強い眩暈を感じる。

「ごめん、今夜は、手加減できない」
「いつもは手加減してんのかよっっ、あれでっっ?!」

驚いた声を上げたナルトの口に、トリュフを押し込む。

「甘い、でしょ」
「っ……んだよ……」

口付けに、2人の口の中でチョコが溶けていく。











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2015.2.17.
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