頂き物・リクエスト2
□670000打リク・追憶
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不意にナルトの顔が近付いた。
キスされたのだと分かったのは、ナルトの顔が離れ、再び近付いて来た時だった。
『やめなさい』
咄嗟に手が出た。
ナルトを押しのける自分の手が、微かに震えているのを感じた。
『ご、ごめん、てばよ』
『あ……』
ナルトの傷ついた表情に、うまい言葉が見つからなかった。
走り去るナルトの背を、遂に止める事は出来なかった。
それから3日後。
ナルトの失踪の知らせは、綱手直々に、数人の忍びを集めて告げられた。
『お前、何か知っているか?』
言葉に一瞬窮したのは、苦い感情が胸に広がったからだ。
知っている、何か。
――あの時を、やり直せるなら。
……俺は、どうした?
追
憶
→
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2015.6.23.
※なつめ様、リクエストありがとうございます。遅くなってすみません。