□I hurts
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※ナルヒナ確定後からの、カカシ→ナルト(カカナル)です。病んだ話です。





「痛いんだ」

カカシは小さく微笑んだ。
それは痛みを訴えているのにひどく不自然で。
ナルトの眉間に皴が寄る。

「もう、何も感じないのに、ただ、ここだけが痛いんだ」

優しく微笑みながら、カカシはナルトを見つめる。

「俺なんて消えてしまっていい。そう思うのに、消える事が出来ないんだ」

絞り出すような声は、掠れ、カカシの言葉に連動するかのように、語尾は消え入るように小さかった。

「お前を見て、ここが、また、痛いんだ……」

張り付いた優しい微笑みに一瞬浮かんだ揺らめき。
それは哀しく、絶望にまみれたものだったが、ナルトが瞬きをする合間に、微笑みの中に再び隠されていった。






I hurts
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2015.2.25.
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