奇跡の生還者達

2.『アルバイト』
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2.『アルバイト』


「う〜ん……」

ルナが何やらパソコンのモニターを凝視しながら唸っている。

「今月も結構厳しいで?」

「分かってる」

チャコの言葉に、ルナは険しい表情で返答した。

2人がモニター越しに見ているのは家計簿のデータであった。

サヴァイヴから帰還後、家の中にあった食料は殆ど駄目になっていた。

食料を大量に買い直した事もあって、今月はかなり生活が圧迫されていた。

「仕方ない……!アルバイトでも探すかぁ」

「でも、ルナくらいの年齢で雇ってくれる店なんて、そうないで?」

基本アルバイトを募集している店の条件には高校生以上と記載されている。

ルナは現在15歳、探すだけでも大変である事は目に見えていた。

「明日、みんなに聞いてみるわ」

「ウチも探してみるで。今日はもう遅いから眠りや」

「うん、おやすみ」

チャコに挨拶をし、ルナは床に就いた。


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