記念作品
□相互記念小説
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メノリの機嫌も仲間達の仲介でようやく直り、改めて今回の主旨へと戻った。
ハワードが言うには、
「正月はみんなでワイワイするもんだろ?」
との事らしいが、要は一緒に遊んで欲しかったようだ。
そんな子供っぽい理由に呆れながらも、どこか憎めない所がある、と口元を上げ同意するのだった。
「じゃあ早速始めよーぜ!」
「待て待て、まずはルールを決めるのが先だ」
「ルールなんてみんな分かってるだろ?」
やる気だった所にいきなり水を差され、ハワードはムスッとした表情をする。
「決める事は色々ある。お手つきは何回までとか、同時に触れた場合はどうするかとか…」
「あー!!めんどくさいな!お手つきは3回まで!同時に触れた時はじゃんけん!それでいいだろ!」
ハワードがあまりにも凄んで言うため、流石のメノリも「う…うむ」と首を縦に振らざるを得なかった。
1回目はメノリが読み手となった。
「へへっ、見てろよ!圧倒的枚数で1位になってやるからな!」
ハワードは自信ありげに笑った。
しかし、ハワードはこの時気づいてはいなかった。
この中に人並み外れた反射神経と視野の広さを持つ人物に…