記念作品

□5000hitキリリク小説
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ねぇねぇ知ってる?学園内で最近広まってる例の噂


うん、昨日も隣のクラスの女子が遭遇したっていう話よ?


何でも、あるグループが放課後に『こっくりさん』をやってたみたいなの!


『こっくりさん』って?


昔地球で流行った遊びでね、硬貨に幽霊を召喚して占ってもらうらしいの。


へぇ、昔の人は変わった遊びをしてたのね


それでね、最後に正しい方法で終わらないと……


終わらないと……?



霊が現世に留まって、次々と人を呪い殺しちゃうんだって……





5000hitキリリク小説

『学校の怪談』






「おい、お前たち」

「っきゃあああ!!!」

突然後ろから声を掛けられ、少女らは教室に響かんばかりの大きな悲鳴をあげた。

その悲鳴に、教室や廊下にいた生徒全員が注目していた。

視線の先では、声を掛けた主であるメノリが固まっていた。

「な……何故悲鳴をあげる!?私が何かしたか!?」

「な、何だメノリかぁ〜、脅かさないでよぉ」

少女達は声の正体が人間であった事にホッと胸を撫で下ろした。





「……幽霊?」

経緯を聞き、メノリは怪訝な顔をした。

「そうなの。最近何人も遭遇したって話よ。美術室に飾ってある肖像画が笑うとか、教室でポルターガイストに遭遇したとか……」

「何かの勘違いじゃないのか?」

「笑う肖像画はともかく、ポルターガイストをどう勘違いするっていうのよ!教室の物が全部ガタガタ揺れるのよ!?コロニーでは地震なんて起きるはずないのに!!」

少女に凄まれ、メノリは思わず体を引いた。

「確かにそれは変だなぁ」

そんな言葉と共に3人の話に割って入ってきたのはハワードだった。

「これは何とかしなきゃだな、メノリ」

ハワードの含み笑いを見て、メノリは何か企みがあるのでは、と勘繰(かんぐ)った。

「……何を考えてる?」

「僕達で調査しようじゃないか!」

ハワードの言葉を聞き、少女達は「ハワード頼もしい!」ともてはやし、メノリは額に手を当て、呆れた様子で溜息を落とした。


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