novel

□全てが欲しい
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月明かりが室内を照らす夜。

二つのシルエットが一つとなり、幾度となく結合部を激しくこすり合わせ、その度に水音が響く。

律動の度に甘い熱を帯びた声が漏れる。




「は、…ぁ……お、した…」

「…っん、自分のナカ、何回ヤっても…ハァ…締め付け激しいわ」

「…うっせ…、っン……ぁあ、あ、んぅ」




普段、観客をテニスで酔いしれさせている跡部。

そんな彼が今、忍足の愛し方に酔いしれていた。

スウィートスポットを焦らされるように擦られ、無意識に動く腰がまた妖艶で堪らない。

果てしなく与えられる快感に、灰蒼の瞳には薄ら生理的な涙が浮かんでいる。

しかし、こうして体を重ねる度、跡部は1つの疑問を抱いていた。




「ぅ…っンく……待、て…」




イきそうな自分に気付き、内心慌てて忍足にストップの声をかける。

だが、忍足は律動を緩めただけで完全には止まらなかった。




「なん?」

「も、動くな……ぁっ…抜け」

「は?何ゆうてるん。これからやろ」




突然の中断発言に対し、忍足は双眸を丸めたて驚きを隠せない。

腰の動きは止まったものの、穴にはしっかりと屹立したモノが挿れられたまま。

 
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