月明かりが室内を照らす夜。
二つのシルエットが一つとなり、幾度となく結合部を激しくこすり合わせ、その度に水音が響く。
律動の度に甘い熱を帯びた声が漏れる。
「は、…ぁ……お、した…」
「…っん、自分のナカ、何回ヤっても…ハァ…締め付け激しいわ」
「…うっせ…、っン……ぁあ、あ、んぅ」
普段、観客をテニスで酔いしれさせている跡部。
そんな彼が今、忍足の愛し方に酔いしれていた。
スウィートスポットを焦らされるように擦られ、無意識に動く腰がまた妖艶で堪らない。
果てしなく与えられる快感に、灰蒼の瞳には薄ら生理的な涙が浮かんでいる。
しかし、こうして体を重ねる度、跡部は1つの疑問を抱いていた。
「ぅ…っンく……待、て…」
イきそうな自分に気付き、内心慌てて忍足にストップの声をかける。
だが、忍足は律動を緩めただけで完全には止まらなかった。
「なん?」
「も、動くな……ぁっ…抜け」
「は?何ゆうてるん。これからやろ」
突然の中断発言に対し、忍足は双眸を丸めたて驚きを隠せない。
腰の動きは止まったものの、穴にはしっかりと屹立したモノが挿れられたまま。