novel

□全てが欲しい
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頭の芯がクラクラして何も考えられない。

経験がない跡部でも上手い、と感じる。

徐々に下半身が疼き、刺激を求める為に忍足は緩い動きで律動を開始した。




「ッ!…、んん…っ…ふ、んぅ…」




ビクン、と跡部の身体が軽く反る。

何度か動くものの制止の声はなく、逆に忍足をナカへ誘い込むよう自ら足を開いた。

その行動が更に忍足を喜ばせる材料だ。

名残惜しくも唇を離し、クチュクチュと粘着質な音が部屋に響き渡り、それが更に興奮を掻き立てていく。




「んっ、ァ…ああ…お、した…ッ」

「侑士…やで、…ん…」

「あ…ゃっ…んん、ゆ、し…ぃ」




首に回していた腕を解いて、両手を左右に広げシーツを握り締める。

求められることが喜びに変わり、忍足の律動に合わせて腰が揺れてしまう。

愛されているのだと強く実感し、生理的と感情が入り混じった涙が浮かび上がった。

甘く熱の籠もった吐息が互いを興奮させていく。




「っン、ぁ…んぅッ…はっや、あ…気持ち…気持ちぃ……ゆ、し…もっと…」

「んっ…は、ナカ…めっちゃ、熱い…」

「あ…あん…深、ぃ……ひゃう…、また…太く…んあ、あぁ…は…っ」




跡部の嬌声で反応する肉棒は、内壁を擦りながら更に質量を増す。

 
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