novel

□恋愛タイプ
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やはり鳳だ、と感心させられる。

言葉の詳細を話さなくても、話の通じる相手で助かった。

これを1から説明するのはとてもじゃないが出来ない。




「それで、跡部さん自身は?」




そう、一番気になる部分はそこだ。

何度聞いても、知らない、自分で調べろの一点張り。

知っている人間はいいだろうが、知らない人間は気になって仕方がない。




「前のタイプは忘れたけど、今はマニアっちゅうタイプらしいわ」

「マニア…ですか?あの跡部さんが?」




意外とばかりに、驚きで双眸を見開く。

そんなに驚くタイプなのだろうか?

疑問を抱く忍足に歩み寄り、耳元で小さく簡潔に説明を行った。




「─────」

「………」




どんなタイプかを漸く知った忍足といえば、聞いた内容に声を失う。

その後、ジワジワとした喜びが胸を占める。

 
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