その吸引はかなり強さがあり、背中を後ろへ反らして反応を示す。
もう口淫だけでは物足りない。
後孔が疼き、何度も収縮を繰り返しながら確かな刺激を求める。
「お、した…んぅ…欲し…ぃ…」
「何が欲しいん?ちゃんと言うて?」
セックス中になると、普段の優しさよりも意地悪さを発揮してくることが大半だ。
本人曰わく、跡部が可愛いかららしい。
だが、羞恥を煽られる側としては迷惑もいいところだった。
それでも、愛しい相手と繋がれることは幸せ。
意地を繋ぎ止めていた細い糸が、小さな音と共に切れる。
「お前の……を…くれ…ァ、…後ろに…はぁ…繋がりてぇ、だ…よ」
最初は未知の世界だったせいもあり、多少なりとも繋がることに不安があった。
しかし、快感を知った今は別だ。
欲する言葉を聞けた忍足は満足げな表情を浮かべ、口淫行為を止めてソファーへ座る。
「よう言えました。ほな、俺の上に跨って自分で挿れてみよか」
「それってお前…」
「対面座位っちゅうやつや」