novel
□永久に想ふ
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酒の勢いだったとはいえ、確かに求めてしまった。
言葉にすることも、行動する気もなかった想いが、アルコールという力によって砕かれた昨夜。
「や…お、した…っ…ァッんん…」
「跡部…はぁ…、…」
「あっ、は…ああ…そ、こ…止め…ヘンに…な、から…」
どうやって自宅に帰ったのかも覚えていない。
成人式の日に跡部と再会し、2人でバーで飲んでいて…それから?
他愛ない会話をしていた筈だった。
それにも関わらず、今忍足は跡部を自宅のベッドで組み敷いている。
寝室の床には、衣服や下着が散乱したまま。
部屋に広がる甘い声、お互いの蜜が絡み合う卑猥な水音。
駄目だと言いながら、跡部は足を開いて忍足の熱を受け入れていた。
「やぁ…な、か…お前…また太く…」
「自分が、可愛いからや…ン、もっと…俺の為に啼いて…」
「ぁあ…!んやっ、うあ…は…気、持ち…い…!そこ…そこが……やん…!」
最初こそ怖がっていたものの、抵抗は見せてこなかった。
執拗に愛撫を重ね、次第に快感を得ていった跡部の口からは、素直に受け入れる言葉しか出て来ない。
生理的な涙で蒼碧眼が揺らぎ、自分を求め続ける忍足を見つめていた。