†…Injure Thought…†

□Two of Solitude
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夕闇が手を伸ばす

真っ赤に染まった
白銀の世界で


粉雪が吹き込む洞窟

冷たい君の躰を
抱き寄せて


何度も

何度も

何度も


それは
切ない祈りのように

それは
儚い夢のように


君が消えないように


温もりと言葉を……






微かな君の譫言は


『   』




僕の名前を呟いて……




まるで

この世界に

だだ二人きり

取り残されたような――




すべての悲しみが
集まった物語……――









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