延王×陽子
□艶焔
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その女は美し過ぎた。
揺らめく焔の様な赤い髪。
射ぬく様な瞳は最上級の翡翠をはめ込んだ様に澄んだ碧。
しなやかな筋肉と薄い肢体を包むは絹の肌。
毅然と立ち、前を見詰める姿はあたかも美しい彫刻のよう。
「延王」
桜色の唇から零れ落ちるは、少し低めの、凛と透る声。
そのどれもが、
見るもの全てを魅了し、
惑わせる。
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