延王×陽子

□艶焔
1ページ/5ページ




その女は美し過ぎた。

揺らめく焔の様な赤い髪。


射ぬく様な瞳は最上級の翡翠をはめ込んだ様に澄んだ碧。

しなやかな筋肉と薄い肢体を包むは絹の肌。

毅然と立ち、前を見詰める姿はあたかも美しい彫刻のよう。

「延王」

桜色の唇から零れ落ちるは、少し低めの、凛と透る声。




そのどれもが、
見るもの全てを魅了し、

惑わせる。




.
次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ