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□同窓会
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イタリア。
なんか治安が悪いのなんのと評判の国。
でもピザは美味い。断言する。

で、そのイタリアの比較的穏やかな、小さな一戸建てが似合いそうな田舎に、その屋敷はあった。

ありえねー程でかい家。
てかこれを家と呼んでいいのか?
まあとにかくそんな屋敷の主人は、わずか24歳の青年であった。

で、その屋敷の主人はどこにいるかと言うと。



「・・・ああもう!またヴァリアーの基地の修繕!?何回壊してんだよ、多分主犯はベルかザンザスだろーな・・・今度はここの修繕費か、こないだ武と隼人と骸と雲雀さんが思いっ切り壊したからなー・・・よし、休憩だ!ストレス溜まりすぎておかしくなる」

執務室で山と積まれた書類と格闘している。
ちなみにその書類の半分以上は青年、沢田綱吉の部下である守護者及び独立暗殺部隊ヴァリアーによる建造物被害の修繕書類である。
そして青年は、イタリア最大のマフィア、ボンゴレファミリーの10代目ボスであった。


綱吉が休憩を始めてから5分程経った時、ドアが鳴った。

「入って」
「失礼します、10代目」
静かにドアを開けて入ってきたのは、アッシュグレーの髪の青年、獄寺隼人だった。

「10代目、お母様からお手紙が届いております」
「母さんから?何かあったのかな」

手紙を受け取りカサリと開くと、『同窓会のお知らせ』と言う題名の物が入っていた。

「へぇ、同窓会か。・・・隼人、2週間後の予定空いてる?」
「はい、その日は特に面会なども無く、書類整理だけですね」
「じゃあさ、並中の同窓会行っていい?」

ひらりと手紙を見せれば、獄寺も頷いた。

「そうですね、たまには気分転換にちょうどいいでしょう」
「マジ?やった!」

子供のように喜ぶ綱吉を見て、獄寺もほわほわした気分になった。




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