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□仮面って10年も被れんのか
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ハローハロー、並盛中学直井雄介でっす。

あ、知らない?そーですよね。


みんなさぁ、10年以上も演技続けるとかできる?
いや、演劇部の話じゃなくて。
常に学校で、ダメな奴の演技。
無理じゃね?
少なくともオレは無理だね、ストレス溜まって自殺するかも。


・・・っと、雑談はここまでにしましょう。


実はさ、オレのクラスにすげーのが一人いるんだわ。

容姿端麗、頭脳明晰、スポーツ万能。
更には(女限定で)性格も良くジェントルマン。

なんかもう、首絞めたくなんね?

でもさ、そいつがさ、ついこないだまで『ダメツナ』って言われてたわけ。


え?みんな目が見えないのかって?
んなわけねーだろ、その元『ダメツナ』、今は『沢田様』だな、さっき話した仮面被りだったわけ。

マジ反則じゃね?




・・・っと、本人来た。



「おはよー」


ガラララと教室の扉を開けて入って来たのが、件の沢田。


銀髪の忠犬、獄寺と、爽やか腹黒野球部山本も一緒。
あ、笹川が話しかけた。




「おはよ、ツナ君」
「おはよ、京子ちゃん」


フンワリと天使の笑顔で沢田と話す笹川はかわゆい。
そしてそれに答える沢田もまたかわゆい。



これが美少女セットか。(違う)



ぶっちゃけ、オレは笹川は結構好きだ。
学校の半分くらいは好きだと思う。


でも、仲良く話す沢田を妬むやつなんか皆無。

何故かって?




だって、勝てるわけないじゃん?
ま、両方可愛いし人望あるし、色々パーフェクトだし。

お似合いじゃん?




おーっと、そうこうしている内にチャイム鳴って担任来たぞー。




今日は一日、沢田のレポートやるか。





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