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□大空の守護者は大空
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これは、獄寺その他裏切り者が、真実を知らないまま悪女を10代目にした設定です。










綱吉が死んで約5年。

綱吉自身は、リングの中で快適な生活を送っていた。


『綱吉、ご飯は何がいい?和食?洋食?それとも中華?』
「えっと・・・じゃあ洋食で」



キッチンで料理するダニエラ、ソファーで寝転ぶボスさん方。
綱吉はジョットに抱っこされていた。


『綱吉、明日はリングから出て買い物でも行くか?最近暇でしょうがない』
「え、いいの?簡単に出られないんじゃ・・・」
『オレに考えがある』


ニヤリ、と。
何かを企む笑みを見せ、紅茶を飲むジョット。
なんか誰かが犠牲になりそうな気がしたが、まぁみんな死んでるんだし、と特に深く考えなかった。








んで、次の日。





9代目が死んでこっち来た。



『久しぶりだな、ノーノ』
「はい、お久しぶりです一世」



白髪が増した気がする九世。
軽く頭を下げる九世に、ソファーに(今度は行儀良く)座っていた歴代のボス達がギラリと目を光らせた。


『時にノーノ、貴様は死ぬ前、三柴レミという女を十世にしていたな?』
「はい、彼女はとても優秀で、心遣いの出来る良い娘ですので」
『うっわ、あのゲスをいい娘だって』
『信じられん。神の采配の超直感どこいったんだ?』
『さぁ?ま、あの娘を信じて、綱吉を切り捨てた時点で超直感消えてたんじゃん?』
『かもな』



褒めるノーノとは対照的に、三柴を一刀両断するボス達。
それに眉をしかめ、ノーノは問う。



「一体どういうことですかな?」
『つか、気付かなかったのか?無駄に長い人生過ごして』
『三柴レミ、ボンゴレの血統じゃないよ』


さらりと爆弾発言をかましたダニエラに、目を見開いた。


「そんなはずは・・・彼女自身が、初代の血統だと、」
『三柴レミは、ボンゴレボスの座が欲しいばかりに、綱吉を陥れ、挙げ句に自殺へ追い込んだのだよ』
『あまりに短すぎる人生・・・ああ、かわいそうな綱吉、友達にも家族にも家庭教師にも裏切られ、その心の傷は計り知れない』


はぁ、と悲しげに目を伏せるダニエラの言葉が合図のように、皆が一斉に立ち上がった。
その手には、何故か各々の武器。


タラリとこめかみを汗が伝うのを感じながら、ノーノも後ろに下がる。



『つーわけで、裏切り者代表でまずはお前を制裁』



二世が仏頂面のまま光球を手に構える。




『『『『『『『『『天誅!!!!』』』』』』』』



「うわぁぁぁぁ!!!!」




必死に逃走するも虚しく、2分後にはボロ雑巾の老人が出来上がった。



その回りには、スッキリした顔の元ボス8名。



もちろんジョットもいる。



その光景をドアの向こうから覗き見て、綱吉はブルリと体を震わせた。



(マジこえぇ・・・っ)




まぁ、その10分後にはみんな元通りになったが。



―――ただ、ノーノが綱吉に土下座して謝ってきただけで。(どこで土下座なんて覚えたんだ)







END
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