BOOK

□スレツナ
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・・・!
まただ。

ったく、めんどくせぇ。
最近毎日コレだ。


とりあえずスーツに愛用の銃が入っているのを確認して、レオンを帽子に乗せる。

ツナに気づかれないようにそーっと・・・



「あれ、リボーン?どっかいくの?」


なんでバレんだよちくしょー!
つか、いつも以上に気配を消して忍び足で玄関に向かってたってのに、こいつはいとも簡単に気づきやがる。
とにかくごまかして奴らを潰さねーと・・・


「ああ、ちょっとエスプレッソ買いにな」

「嘘だな。いつもより帽子を浅く被ってる。回りがよく見えるようにしてる証拠だよ。・・・刺客か?」

なんでバレた。
ちょ、俺仮にも最強ヒットマンだぞ?
そんな癖あったのか。


・・・まあいいや、こいつも連れてこう。
こいつなら殺しても死なねーだろ。

「そうだ、刺客がちょっと多いからな。牽制も兼ねて、いっちょ派手に潰そうかと」

「よし、オレも行くよ」

そう言うやいなや、ツナはグローブをはめて炎を燈した。
骸と戦った時、何故かレオンが吐き出した。
あの時は目を疑ったぜ。
だって、ツナに取っちゃあ試練でもなんでもない、ただの余興だったのに。
まあ、ツナのめんどくさい、と言う気持ちが頂点に達したから武器を吐いたらしいが。


「よし、行くぞツナ」

「オッケー、リボーン」


ニヤリと艶のある笑みを見せ、ツナは呟いた。




Let's party.













数分後、刺客共を連れて公園にやってきた。

奴らは、数が多ければ勝てるとでも思っているのか、30人程いた。

各々ナイフやら銃やらのこぎりやら業務用ミキサーやらを抱えて、こちらを囲んでいる。





・・・アレ?




今、変なの無かったか・・・?


業務用ミキサー?


ミキサー?


ミキ・・・










「なめてんのかてめーらぁああ!!」


思わず叫んだ。

だってそうだろ、なんでミキサー?
銃やナイフはわかる、武器だからな。

だからってなんでミキサー?
意味がわからん。


もういいや、とりあえずこいつらブッ潰そう。


「ツナ、やんぞ」

「ふふ、ミキサーとはね。想定外だなぁ、大変大変」

どこがだ。
俺に一瞬で勝ったやつが何言ってやがる。


ああもう、ツッコミ疲れた!



「レオン」

俺が一言レオンに話しかければ、すぐに察して変形する。

得意の早打ちで、すぐに三人倒した。

刺客共が視線をそっちに向けた隙に、さらに五人。


ツナに目を向ければ、いつの間にか10人以上倒していた。



・・・うん、もうショックは受けないぞ。
世界最速の早打ちが出来る俺より速く、多く敵を倒していたって。


本当はちょっとだけショックを受けながら、さっさと残りの奴らを倒した。






「んー・・・今回のも大して強くなかったなぁ」

「お前が強いと認めるレベルはどんだけ高いんだ」


背伸びしながらめんどくさそうに呟くツナにツッコミを入れれば、「やだなぁ普通のレベルだよ」とそれはそれは美しい笑顔で返ってきた。


なんかちょっとだけ、将来が不安になった。




END
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