BOOK

□お風呂
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「ねーバジル君」
「は、はい?」

横を向いた瞬間、ツナの顔が近付いてくる。


「え、あの沢田殿!?」
「バジル君、いつまで経ってもしてくれないんだもん」


だからオレからすんの。

え。バジルがうろたえる暇も無く、ツナに唇を塞がれた。
ツナ自身の口で。


(っ・・・ッ)


据え膳食わぬはなんとやら、という日本の諺?が頭に浮かんだ。


(すみません、沢田殿・・・)


ツナの頬に手を添え、触れるだけのキスを深いものに変える。
舌を入れれば、応えるようにツナも舌を絡ませてくる。


「ん・・・はぁ」


しばらく、くちゅくちゅという淫らな音が風呂場に反響(ほんの少しだけど)した。


チラリと目を開ければ、紅潮したツナの顔が。
生理的な涙を流し、快感に浸っているツナは、見てて結構クル。

さすがにこれ以上はマズイと判断し、バジルは顔を離した。


二人の間を銀色の糸が伝い、余韻を残す。


くったりとし、バジルに寄り掛かるツナ。

この拷問を我慢しながら、リボーンにさっきの音が聞こえていないだろうかとハラハラするバジルだった。



END
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