BOOK

□無題。
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そんなことが一日で起こって皆本は疲れきっていた。
眠い目をこすりマンションに入り、自室のドアを開けたところで冒頭に至る。


先程も言ったように皆本は疲れきって突っ込む気力もない。

兵部を無視して、シャワー浴びに行こう、と風呂に向かった瞬間。
さっきまでソファーにいた兵部が目の前にいた。
なんてことはない、兵部が持つ瞬間移動能力だ。
レベル7の瞬間移動能力者である野上葵程ではないにしろ、この兵部も相当の力を持っていた。
葵の瞬間移動で既に慣れきっていた皆本は、兵部を押し退けて風呂場へ向かう。

兵部が何かブーブー言っていたが、今の皆本には気にする気力がない。

今の目的はただ一つ。
シャワー浴びて寝ることだ。

脱衣所で服を脱ぎ、ガラッと風呂場の扉を開けたところで、皆本は完全に固まった。
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