BOOK
□魔法mix
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ハリー達が髪飾りを探しにいき、ツナもさて仕事するかと杖を取り出した。
「ツナ、俺らはどーすればいいんだ?」
「避難したいなら、止めはしないけど…むしろ避難してほしい」
「いやそーじゃなくて、西棟と東棟、どっちに行けばいいんだ?」
見れば、山本は既にやる気満々、杖を取出し匣を出している。
他の守護者も同じような状態。雲雀に至っては既にロールを出している。
「…わかった。とりあえず今は思いつく限りの防護呪文、手当り次第城に掛けて」
ほら、先生もみんなやってる。
あ、ほんとだ。
「ミスター.サワダ…やはり残ったのですね」
一通りの呪文をかけ終わったマクゴナガルが、防御呪文をあちこちに撃ちまくるツナに話しかけた。
「もちろんです。あ、ハリーには骸とクロームをつけましたから大丈夫ですよ」
「そうですか(あのホグワーツ切っての幻術師二人…もしハリーを襲った奴らはスプラッタな夢を見ること請け合いですね)」
マクゴナガルがそんなことを思っているのに気付いているのかいないのか、ツナは次の呪文をかけ始めた。
渡り橋には学校中の石像が並び、軍隊を造っていた。
マクゴナガルがかけた魔法である。
ヴォルデモートの合図で一斉に駆け込んだ死喰い人たちは、教授軍団&ツナ達のかけた防護呪文に、何人か消滅した。
匣を展開させ、こっちに敵が入ってきてもすぐ応戦できるように体制を整えていた獄寺は、橋に人がいるのを見つけた。…ネビルである。
ネビルの50メートルほど向こうには、死喰い人が大勢いる。獄寺はちっ!と舌打ちした。
「あんの馬鹿…!」