BOOK

□魔法mix
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「おいネビル!」
「ハヤト!…って、うわあっ!?」


ヴォルデモートの炎魔法が、ホグワーツを守る防護呪文の膜に纏わりついた。ボゥボゥと燃え、所々呪文が破れる。


「おいネビル!ここは俺に任せて戻れ!」
「ダメだよそんなの!ハヤト一人にこんな最前線任せるなんて…」
「いいからいけ!…足手まといだ!!」
「!!」


まだ防護呪文の前から動けずにいる死喰い人をギロリと睨んで吐き捨てた獄寺に、数秒の沈黙の後、「…わかった、生きて帰ってきてね」と声を掛ける。


ネビルが城に戻ったのを確認すると、フレイムアローを構えた。


「俺の仕事は攻撃…(呪文が破れた瞬間を狙ってとにかく撃ち込む!)」


死喰い人の一人が、そーっと呪文の境目に足を置いた。…消えない。



一斉に死喰い人が雪崩込んだ。










「うおりゃあああ!!」
「何故呪文が効かないんだ!?」


自分たちの味方は次々倒されていくのに、敵一人を中々殺せない死喰い人が、ギリっと奥歯を噛んだ。実際には、『効いてない』のではなく『当たっていない』のだ。
展開したCAIシールドにより、一切の呪文を跳ね除ける獄寺と、獄寺の放つ様々な種類の、防御呪文をまるでラップの様に貫く攻撃。人数的にはこちらが圧倒的に有利だというのに、少年一人に手こずって、未だに2,3人しか城に侵入できていない。
しかも、そのなけなしの3人すら、何かハリネズミのような動物に体をぶっ刺されて、あっという間にご臨終。



「獄寺隼人、こんな奴らに何手こずってるのさ」
「うっせヒバリ!!すっこんでろ!」
「綱吉が頼んできたんだよ、『オレは総大将を潰しにいきますから獄寺君のとこ頼んでいいですか』って」
「じゅ…10代目が言うなら仕方ねえ」
「ああ、ついでにそのシールド一枚貸して」

今度はさっきのハリネズミが来た。






雲雀はロールを形態変化させ、手錠にした。


「さて、『数撃ちゃ当たる』は僕の専売特許だからね…遠慮なくやらせてもらうよ」



ニヤリと笑みを浮かべたかと思うと、死喰い人達に向かって手錠が大量に飛んだ。


『妨害呪文』で手錠をぶっ飛ばそうとするも、何故か手錠が増えた。


「ああ、それ魔法受けると倍に増えるから」


しかもスピードは落ちない。あっという間に50人近く手錠で雁字搦めになってしまった。






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