BOOK
□3回目の中忍試験
3ページ/3ページ
「なぁ、どうしたんだあいつら?」
「さぁ・・・」
全然動かない二人に、観客が野次を飛ばしはじめた。
「おーい!なんで始めねーんだよ!」
「早くやれよー!」
ギャースカギャースカ騒ぐ観衆に、ようやくナルトが気付いた。
「やべ、考え込んでた・・・っうし!」
パン、と両手で頬を叩くと、一応構えている相手に殴り込み。
ナルトの動きに体が追いつかなかったのか、クナイを投げて応戦するものの全く当たらず。
それならと、逃げながら水遁系の技を連発するが、全部避けられた。
今度は影分身使われて何がなんだかわからず、ついに。
どごぉっ!と拳がほっぺにめり込んだ。
「あー・・・起きてるか?」
シカマルが呼び掛けるが、反応なし。
というわけで。
「勝者うずまきナルトー」
「おっしゃあ!!」