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□ツナが元から超モードだったら
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部屋のドアを開けると、そこには真っ黒なスーツを着た赤ん坊が座っていた。
「・・・誰だ?」
訝しげに問う綱吉に、赤ん坊はニヤリと笑う。
「俺の名はリボーン。お前を立派なマフィアのボスにするために来た」
「・・・で?何故オレがマフィアなんかに?」
「話が早くて助かるぞ。パニック起こすかと思ってた」
「そんなのはどうでもいい。何故オレが?」
あの後数秒、脳内インストールのため固まっていた綱吉は、それでもさすがというべきかすぐに硬直を解いた。
「実はな、お前以外にもボス候補はいたんだが・・・」
ゴソゴソとスーツの内ポケットを探る。
目当てのものを取り出し、それを見せられると、綱吉は内心眉を寄せた。
「最有力候補だったエンリコは殺され、若手の中でも優秀だったマッシーモは海に沈められ、秘蔵っ子のフェデリコはいつの間にか骨に」
こんな写真を中学生に見せる赤ん坊の神経を疑う。
てか、いつの間にか骨にってなんだそれは。
「他に候補は?」
「いるっちゃいるが・・・危なくて任せらんねえ」
それでオレにお鉢が回ってきた、と。
「拒否権は?」
「ない」
「・・・だろうな」
キッパリと言い切ったリボーンに、綱吉は溜め息をついた。
「だが、オレは一般人だ。マフィアのボスなど向いていないと思うが?」
「そのために俺が来たんだぞ。言ったろ、立派なボスにするために来たって」
「・・・なるほどな、八方ふさがりって訳か」
「さっきも言ったが拒否権はねぇ。覚悟しとけよ」
帽子に乗せていたカメレオン?を変化させて銃にしたリボーンは、それを綱吉に突きつけながらニヒルに笑った。
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