稲妻

□興味
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「ふーぶき、」

僕を呼ぶ声と廊下のざわつきは真冬の白恋中に響いた。ようなきがしただけだけどね。


「また来てくれたの?キミ。」


「会いたくなった、えへ」

「ねぇそろそろ名前、教えてよ」


そう、彼女の名前を知らないのだ。

違うクラスということもあり、名前を知らないし、教えてくれない。

僕のキラースマイルが効かないだなんて。


「名前知りたいならさ、私の名前当ててみて」


「…そんなこと出来る訳」

「出来るよ吹雪なら」


「なんで?」


「…そんな風に、感じたからえへへ」


「もうからかうのは止めてよ、名前教えて?」


「だめ、教えたらせっかくのおまじないがパーになるでしょ」


「え?」


「私は吹雪が好きだから、恋のおまじない、あはは」


興味


キミに興味がある。


なんだか既に虜のようだ。

さて、僕も本領発揮といこうか。

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