稲妻
□興味
1ページ/1ページ
「ふーぶき、」
僕を呼ぶ声と廊下のざわつきは真冬の白恋中に響いた。ようなきがしただけだけどね。
「また来てくれたの?キミ。」
「会いたくなった、えへ」
「ねぇそろそろ名前、教えてよ」
そう、彼女の名前を知らないのだ。
違うクラスということもあり、名前を知らないし、教えてくれない。
僕のキラースマイルが効かないだなんて。
「名前知りたいならさ、私の名前当ててみて」
「…そんなこと出来る訳」
「出来るよ吹雪なら」
「なんで?」
「…そんな風に、感じたからえへへ」
「もうからかうのは止めてよ、名前教えて?」
「だめ、教えたらせっかくのおまじないがパーになるでしょ」
「え?」
「私は吹雪が好きだから、恋のおまじない、あはは」
興味
キミに興味がある。
なんだか既に虜のようだ。
さて、僕も本領発揮といこうか。