稲妻
□それならば
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「あっきーお」
「なんだよ、」
振り向いた明王に軽いキスをする。
「ふふ、」
「ったく、つまんねー奴だな」
「は?」
「ったく、こーゆー事だよ」
そう言ってニヤリ、と笑った明王は私を突き飛ばした。
「痛っ、もうちょっと丁寧に扱ってよね」
「ハッ、知らねーな」
そう言うと私の上に跨いで座った。
「分かるだろ…?」
「うん、凄く嫌な予感がするわ」
「上等だ」
「…好きだ」
それならば
私も貴方に身を委ねておきます。
2人で溺れましょう。
文句ないでしょ?
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ギリギリセーフだと言い切りますよ、私は。