恋歌の準備をしよう
□Kiss.2
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――氷帝学園――
遠くからテニスボールを打つ音、そして女の子の黄色い声援が聞こえてくる。
ここは、氷帝学園男子テニス部コート―…
そこに学園を支配し、頂点に立つ男がいた。
その名も―…
「跡部ー、変な女連れて来た。」
「ちょ、女の子に対して変とは何よ!」
宍戸とギャアギャア言い合いしていると、目の下に泣きボクロ、瞳の色がブルーに見える男が近づいてきた。
そう、コイツが頂点に立つ男。そして男子テニス部部長の俺様男。
「宍戸、部活に遅れて女とイチャつきとはいいご身分だな。」
「いやイチャついてねぇし!コイツがいきなりタックルしてきて、漫画とかキャラとかおかしいこと言うんだぜ。」
「あーん?いかれてるんじゃねぇの?」
「やっぱそう思うよな。テニス部の新手のストーカーか何かだと思うんだが、跡部なんか知らねぇ?」
ちょっとちょっとちょっと!!
何勝手に話進めてるのよ!
「ちょっと人の話聞きなさいよ、この俺様!」
「んだと…」
やば…俺様男の額に青筋が(汗
でもここで負ける私じゃないもんね。
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