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□Good Night
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高尾の手の中に小振りな胸が包み込まれ、優しく愛撫を繰り返される。それに反応するかのように、彼女の胸の突起がぴんっと硬く強調し始めた。

「気持ちいいの?リコさん」
「ふっ……あっ、聞か、ないでっ……」
「やだ。気になる。ねえ、リコさん」

ぎゅっと突起を摘むと、リコは小さな嬌声を上げた。

「ここ、どうされたいの?」
「あっ、やっ、あっ」
「教えてよ」
「ああっ、やっ、高尾くんっ、」
「舐めてほしいですか?咥えてほしいですか?」

空いた手の平でリコの髪をすくう。
リコは甘い吐息を吐き出して、瞳を潤ませた。

「…………舐めて……」

消え入りそうな彼女の声が聞こえた。思わず口元が緩む。

「リコさん可愛い」

横向きになったままの彼女の体を仰向けにさせようと、彼女の肩を掴んだ。自分によく見えるように彼女の体を曝け出させると、彼女は腕で顔を隠しながら高尾から視線を逸らす。

「見ててください、リコさん。ちゃんと見てて」

彼女の服を捲り上げたまま、彼女に見せつけるように舌を突起に絡ませた。赤ん坊のように乳首にしゃぶりつけば、彼女は荒い呼吸をしながら声を上げる。
その甘美な声に酔いしれて、体中の熱がある一点に集中し出すのがわかった。高尾は速まる鼓動を押さえつけながらも、乱暴にリコの服を剥ぎ取ってしまう。
そして、彼もまた自分が着ていたパーカーを脱いでいく。鍛えられた上半身に、リコが思わず目を見張ってしまったのは、バスケ部の監督業の癖であろう。すぐに我に返って顔を逸らすも、高尾が見逃すはずもなく。

「見惚れちゃいました?」

悪戯な笑みを浮かべて、リコの頬に手を添える。リコさん、と名前を呼んで顔を近付けた。彼の吐く息が顔にかかった瞬間、ダメ!とリコは叫んで顔を逸らしてしまう。

「キス、だけは……緑間くんに……!」
「リコさん」

リコは怖々と顔を上げた。高尾の視線と交差する。真っ黒な綺麗な瞳だった。そのまま身動き一つできず、リコはただ彼の瞳を見つめ続けた。
目を逸らすことができなかった。逸らしてしまいたいのに、それすらもできなくて。
高尾が少し口を開けて、顔を横にして近付いてくる。ああ、ダメだ、とリコは思う。何に対してダメなのか、自分でもよくわからなくなってしまったけれど。
視線を交わしたまま、互いの唇が重なり合った。その瞬間、彼女の脳裏を過ったのは、他でもない緑間のことだった。
角度を変えて、何度も舌を絡ませ合って、何度も深い口づけを交わし合う。ゆっくりと、互いの吐息すらも受け入れるように。
リコの目から涙が零れ落ちた。それでも高尾は見て見ぬ振りをする。唇を離したかと思えば、もう一度キスをした。その繰り返し。

「……リコさん」

何度目かのキスをして、ようやく高尾は顔を上げた。そこでようやく、肩を震わせて泣いているリコの姿をはっきりと目にする。だからといって、後ろめたいなんて思わない。誘いに乗った君が悪いのだ、と何度だって言えるから。

「好きです」

彼女の前髪を分けて、額に口づけを落とす。
高尾くん、と彼女が名前を呼んだ。ほらね。高尾は笑う。ほら、もうアイツの名前なんて口にできないでしょ?
高尾はスカートとニーハイの間から覗かせるリコの生足に手を添え、優しい手つきで撫で上げた。びくりと彼女の体が揺れる。

「もしかして興奮してます?準備万端って感じになってますけど」

下着を一気に引き下ろして、両足を広げさせた。陰毛が愛液に濡れ、てかてかと光っているのがわかる。彼の視線にリコの頬が面白いほどに赤く染まっていった。

「やだやだっ……!見ないでっ、やだあ……!」
「ここ、まだ触ってもないのになんでこんなに濡れてるんすか?」
「やだあ……見ちゃやだあ……!」

羞恥を感じて、彼女はぽろぽろと涙を零す。それすらも愛しくて、恋しくて。

(……早く挿れてえ)

口の中に溜まった唾液を飲み込んで、足を広げさせたまま彼女の秘部に指を当てた。
ぬるりとした感触は指をすんなりと中へ誘い込む。指を抜き差しする度に彼女は足を閉じようとした。でも、溢れてくる蜜が止まることを知らない。感じているのだと、これが何よりの証拠だ。

「ああっ!あっ、そ、こっ……!あっ、あっ、あんっ!」
「ここがなに?気持ちいいの?」
「ひゃあっ!?」
「すげー。指二本もすんなり入っちゃいましたよ、リコさん」
「いっ、や、あ、あんっ!いたいっ、よお……!」
「痛い?」

痛みを堪えようと自分の指を口に入れ、噛んで気を紛らわそうとするリコに気が付き、高尾は足を開かせていた手を離し、口元を覆う彼女の手の平をどけた。そして、高尾は自分の手を彼女の口元に持っていく。

「手、俺の噛んでいいから」

その代わり足は自分で開いてね?と含み笑いを浮かべる彼に、リコはかあっと顔を赤らめる。これ以上顔を赤くさせたら熱でも出てしまうんじゃないか、と不安になってしまうほど、彼女の顔は終始赤いままだ。
指を引き抜いて、奥まで突く。んっ、とリコは咄嗟に高尾の指を噛んでしまった。が、罪悪感に駆られてなのか、すぐに噛むのはやめてしまう。
別にいいのに。君の跡が欲しいのに。
なんて、本音は言えないまま、高尾は彼女の愛液まみれになった指を自分の口に含んだ。彼女に見せつけるのが目的ではなかったけれど、それを目撃した彼女は声にならない言葉を発する。
ふいに下に目を向ければ、ちょうど彼女の太腿に液が垂れていくのが見えた。
溢れすぎ、と呟けば、彼女は恥ずかしそうに顔を逸らしてしまう。
高尾は指に唾液を纏わらせ、秘部に挿し込んだ。あまり痛がらせたくないが、ジェルがないため、自分の唾液を使うしかない。ないよりはマシだろう。
十分に秘部を濡らしてから、高尾は自分のズボンに手をかけ、ベルトを外し始める。カチャカチャという金属音に反応して、リコは顔を強張らせた。
ズボンと下着を下ろせば、見事なまでに勃ち上がった自身が姿を現わす。直視なんてできなくて、リコは顔を背けようとするも、彼女の口の中に指を入れていた彼の手が、ぐいっと彼女の顎を掴んで自分の方へ顔を向かせた。

「見てください、リコさん。リコさんのことを考えるとこうなっちゃうんすよ」
「ば……か……」

そんな涙目で頬を赤くさせて馬鹿だなんて、逆効果だよ。高尾はにこりと笑みを浮かべて、彼女の腰を自分の元へ引き寄せる。
早く挿れたかったんだ。ずっと、この時を待っていたんだ。
額から頬へ汗が伝って、彼女の素肌に落ちていく。
口元がにやけてしまって、どうしようもない。
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