青褐蝶の空
□三†現在と夢
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閑紫の
独り言が
途切れ
途切れに
聞こえた
[あの家では‥‥‥‥‥からな]
何？
[嫌‥‥‥ろだったな]
何だ？
[居づら‥‥‥し]
私は
[ここ‥‥‥ないだ‥‥か]
何を言いたい
「何してる!!逃げろ!!」
凛としたこの声は
「いや間に合わねーな。よし行くぞ」
抱き上げて一緒に逃げてくれたのは…
――――――――――――――――――
日「沙賀人！」
ﾊﾟﾁ
『…』
ﾑｸﾘ
起き上がる
『…はあー』
日「大丈夫か？沙賀人…うなされてたぞ」
うなされてたぞ、か
そりゃそうだろう
あんな嫌な夢
嫌な夢？
嫌な…夢…だったか？
私の記憶だった
私の記憶だったか？
いや誰かの創造の記憶だ
いや誰かの創造の記憶だったか？
あの夢は何だったんだ
考えれば考える程
わからなくなる