青褐蝶の空

□三†現在と夢
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さっきまで

覚えていたはずなのに


もう


日「沙賀人?」

『…何の夢…見てたんだろうな』


わからない

日「お前が何の夢を見てうなされていたのか知らないが」


本人が

わかってないからな


そりゃ知らないよな


日「でもお前の周りには良い奴がたくさん居る」


良い奴…だと


表情が歪む


日「お前は人を頼らなさ過ぎだ」


嗚呼そうさ

日番谷の言う《良い奴》ってなぁ

無の絆で結ばれた

護廷の奴らの事だろ?


日「だからもう少し人を頼れ」


家族でも

アイツ達(零達)でもない

そんな奴らに頼れと?


『頼るなんて…それは無理だな(妖笑)』


心から

拒絶させてもらおう


『何時か解る時がくるよ』


どちらの意味で言ったのかって?


どちらでも一緒だよ

日「…ッ」


あ、少し震えてる

やり過ぎたかな


『思い出した!』

日「何を?」

『書類確認宜しく』


当初の目的は

これだったっけ


忘れるトコだった


『冬獅郎、ヒマ』


書類に目を通し始めた

冬獅郎に言った


ヒマ、なんて

そろそろ言えない


風は蝶を急かした




【現在は現実で夢は誰かの過去】
(何事にも繋がりはあって今の誰かは…)




end
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