私と不思議とアイツらと

□壱‡転校生
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松「このクラスに転校生が来ている」



少しざわついている教室に松坂先生は


この一言を告げた。



「え〜マジ!?」


「男子かな?」


「女子じゃん!?」



益々煩くなる教室


松「少しは静かにしてくれよ」


転校生が来てるなんて言ったら


普通騒ぐよ…



松「キミ、入ってきなさい」



ガラガラ…


ペタ ペタ


キュッ


黒板の前に立った


松「お家の都合で急だがこっちに引っ越したらしい。」



転校生ってのは


そういうもんじゃない?



『舞崎彩沙。城綺小から来た。宜しく』


凛とした、


棘が痛い薔薇のような


声色だった


可愛いより綺麗な感じの


女の子


でも眼帯を着けていて


不思議な感じもする


松「舞崎の席は一番窓側のあの席だ」


一番窓側の後ろから3番目だった


強いて言うなれば


ふわふわ頭の男の子の隣


つんつん頭の男の子の前だった



『わかりました』


短く素っ気ない返事



舞崎彩沙


この子がこれから


あの三人悪と関わっていくなんて


誰も思わなかった
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