夢ならざる物語
□あさり貝と神の使徒 episode.2
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耳をつんざくような悲鳴が突如響いた。
「!?」
驚いた三人は思わずそちらに目を向ける。
そして、彼らは一瞬言葉を失った。
一見普通に見える男性の中から歪な球体の化け物が姿を現したのだ。
まるで人間の“皮”から抜け出すように出てきたそれは、先程悲鳴を上げた女性に向かってその体からのびる砲台を向ける。
「っ!!」
ツナは一瞬奥歯を噛みしめ、リングに炎を灯した。
彼の額で橙色の炎が燃えさかる。
「十代目!?」
「ツナ!?」
獄寺と山本の二人が気づいたときには、すでにツナはその拳で化け物をとらえようといていた。