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□VOCALOID_1
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VOCALOID_1
一週間後、小さな箱が届いた。
中にはVOCALOID、と書かれたディスクがあり、丹波はそれをパソコンに入れた。
“新たなデータがあります。インストールしますか?”
丹波はカーソルを合わせて、はいにクリックを押した。
すると、部屋の中に風が吹いた。
アパートだし、こんな事は無いはずなのに。
「え!?えぇぇぇ!?」
まばたきをすると目の前には、丹波と同じ位の年だろうか、一人の青年が座っていた。
「ちょ、ぁ、すいません!!?」
丹波はパニクっていたが、青年はそれをスルーして、金髪を揺らした。
「はじめまして、マスター」