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□アドレス帳制限
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アドレス帳制限
「達海さんおはよう」
「…持田?」
起きると持田がいた。
何でETUにヴィクトリーの持田がいるんだ、なんて微妙な事を考えながら目をこする。
「ねえ達海さん、携帯貸して」
「はい」
いきなり言われて意味も分からず携帯を渡した。
手渡した携帯は全然使っていなく、後藤に持ってろと言われた携帯だ。
「…はい、ありがと」
「何したんだよ、ってアドレス帳…」
アドレス帳にはETUメンバーとか有里とか入れてたのに
何故か全部消えていた。
しかも新しいアドレスが一つだけぽつん、としてた
真ん中の決定ボタンを押すとそこには持田、と書いてあり俺はすぐに持田の顔を見た。
「俺以外のアドレスは入れないで」
「何で」
「俺以外見てほしくないから」
「了解…」
「それだけ、じゃあね」
軽く手を振り画面を見ると…
名前と電話番号、メールアドレス、そしてメモに【達海サンの彼氏】とあった。
恥ずかしい事書きやがって…
だけどその後来たメールを保護してしまう俺も、十分恥ずかしがった。