main.
□未送信メール
1ページ/1ページ
未送信メール
俺はクラブハウスに住み着いてる監督の部屋に押しかけた。
だが中には誰もいなくて、机に達海の携帯が開いて置いてあった。
不用心だな、と携帯を手に取る。
【ごとーへ】
ちゃんと部屋あける時は言えよ、と言った事を覚えていたらしい。
俺はそのメールを開いた。
【コンビニいってくる
心ぱいしなくていーよ】
良かった。
達海は放浪癖があるからいつ帰るか分からない。
それは長年一緒にいた俺の体験談であり、よくあることだ。
達海は携帯の操作が慣れていないから殆ど平仮名で、送信のやり方が分からなかったから携帯を開きっぱなしにたらしい、今度送信と変換のやり方教えないとだな。
そんな事を考えて少しスクロールすると、俺は赤面した
【ごとーいつもありがと
大好き】
打つのが苦手なのに、俺に伝えてくれた事が嬉しくて、そのまま俺に送信した。