大好き!先生!!
□三時間目「保健」
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カ「面接と作文だけか…」
高校受験。
頭のいい方ではなかった俺はとにかく行ければ何処でも良かった。
なるべく楽で、自由な高校に行けたら良かった。
そんな時見つけたのが《私立越境学園》
合格する事が出来て、入学案内に目を通した。
『我が学園は生徒の才能を引き出し、自由な道へと送り出す役目を担っています』という出だしの文章の最後に、
『ただし、規則を違反した生徒には厳しく対処をします。生徒のためです。批判は受け付けません』
と書かれていたのを今になって思い出した。
〜〜〜〜〜〜
入学式が終わって、新入生はもう下校して行く。
俺もそろそろ帰ろうとしていた。さっさと帰れば良かった。
廊下を歩いていく。慣れない校舎に迷わないように。
ちょうど保健室を過ぎようとしたところだった。
中から声が聞こえる。少し扉も開いていた。
カ(…ん?なんだ…)
気にすることなんてなかったのに。聞いたことのある声だったから、立ち止まってしまった。
「ご、ごめんなさいっ…」
カ(この声は…安藤?)
同じ中学だった安藤だ。仲は良くないが知っている。
入学早々何をやらかしたんだアイツ。そう思って中を覗いた。
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