シナリオ部屋

□ゴースト ~1~
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雨が、真夜中の空を包んで行く。

1月になり、夜は特に冷えるようになった。


「…もう寝なきゃな」

冷えきった自室でポツリと呟いたのは、櫻井翔という名の大学3年生。


明日の授業の準備をして、眠りに付こうとしていた。








―…その時だった。







ガシャァァアン!!







「!!?」




凄まじい音がした。
まるで雷でも落ちたかのような。


そしてその音が聞こえたのは、櫻井の家の玄関の辺りからだった。



「…何だ?こんな夜中に」


櫻井は不安と恐怖でいっぱいだったが、とにかく玄関へと駆け出した。

その音の正体を確かめるために。




 
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