コラボ小説(仮)〜立海〜

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柳と図書室で遭遇してから数日が経ちました。

――私はもう疲れたよ、パトラッシュ…。


はーい、数日間で疲労困憊の翼さんですよー。マジで疲れる…。
何故かって?

原因は柳さんですよ、柳さん。

聞いてくださいよ!
悠に頼まれた数学の問題集を図書室に返しに行ったんですよ昨日。それで私も何か借りようと思って、しばらく図書室をぐるっと回ってたら良さそうな本みつけて「これ借りよう。」と文学系の小説借りようとしたら…。
背後に立ってやがったんですよ、柳 蓮二が。「今日は文学なのだな。」とか言って凄く釈然としない顔された。
多分、私のことがいまいち把握できないんだろうな。数学を嫌う私がまだ習っていないような範囲の問題集借りたり、かと思えば数学なんか見向きもしないで文学の本借りてみたり。柳からみてみれば不可解な行動してるからね。まぁ、だいたいは悠からの頼まれごととかのせいだけど。

そんなこんなで、図書室行っても廊下ですれ違っても観察の目でみられる私は気疲れしてるわけで。
放課後にふらふらと癒しを求めた結果、屋上庭園にたどり着きましたー!

すごいよ。ホントすごいの、この場所。
色とりどりの花が庭園いっぱいに咲いてて、時折花が一斉に風にそよぐ様はいっそ幻想的と言っても過言ではないくらいに綺麗。学校とは思えないほど穏やかで心地好い空間。
今の翼の疲れきった心にはオアシスですここは。癒される…。後でまた悠に自慢してやろう。私にこんな気苦労をかけて…。羨ましがればいいよっ!

「綺麗…。」

視界一杯の花たちの中で、一際私の目についたのはパンジーの花。なんとなく好きなんだよねー。

だ け ど 。

「ビオラだ! かわいー。」

パンジーはパンジーでも私はビオラが好きなのですよ。
ちなみにビオラとは、パンジーの花で3pに満たないもののこと。ちっちゃくてすごく可愛いんだよ!
和むなぁ…。




「へぇ、花について詳しいんだね。」
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