とある魔術の夢小説
□夏休み
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それからしばらくして当麻と美琴は、当麻がよく利用するスーパーに到着したのだが…
スーパーに向かう道中、犬に噛みつかれたり、子供達が打った野球ボールが後頭部に直撃したりしたため、当麻はボロボロな格好をしていた。
美琴は当麻と一緒にスーパーの中に入り、当麻のお目当ての物を一緒にさがしながら、改めて当麻の格好を見て言った。
美琴「あんたって…買い物に来る度にこんな死線をくぐり抜けてるの?」
という美琴の質問に当麻は少し疲れた様な顔で、
当麻「上条さんは年中無休の不幸体質なので毎日こんな感じですよ…」
と答えた。暗くなってしまった当麻を元気付けようと、美琴は声をかけようとしたが、当麻は目当ての物を見つけたのか駆け足で特売品コーナーに近づいていってしまった。
美琴も当麻を追いかけて特売品コーナーに行くと当麻が震えた声で特売品を見ながら口を開いた。
当麻「や…安い、た…卵が1パック53円だって…」
当麻は即座に財布を取り出し中身を確認した。
そして、絶望した表情で当麻は崩れ落ちるように床に手をついた。
当麻「わ…忘れてた、さっき自販機に千円札を吸い込まれたんだった…」
絶望している不幸少年を見かねた美琴は当麻に
美琴「もう、しょうがないわね…私が買ってあげるから元気だしなさい!」
と言った。当麻は振り向いて美琴の顔を見ると言った。
当麻「み、御坂さんは上条さんのために救いの手を差しのべてくれるのですか?」
美琴「そ、そのかわり今度私の買い物に付き合いなさい///」
と、美琴は顔を赤くしながら言った。
当麻は美琴にお礼をし、今度買い物に付き合う約束をすると卵を2パック買ってもらった。