とある読者のリクエスト
□名前というなの贈り物
2ページ/5ページ
美琴「…………」
当麻「…………」
沈黙が続く…
沈黙が続く中、先に口を開いたのは当麻だった。
当麻「ハハッ…こんな心配ばかりかける男に、いきなり帰って来て結婚してくれって言われても…嫌だよな…」
美琴「………ゃない」
当麻「え?」
美琴「嫌じゃないって言ってんのよ!」
当麻「…え?」
美琴「嫌な訳ないじゃない…何で気づかないのよ…あんたが何回私を絶望から救ってくれたと思ってるの?」
美琴「傷つきながらも誰かのために戦うあんたが…私は、この気持ちに気づいた時からずっと大好きだったんだから!!」
当麻「ごめんな…今まで気づかなくて…」
美琴「あんたは鈍感すぎるのよ…」
当麻「ああ…そうだな」
当麻「俺も自分の気持ちにようやく気づいたから…」
当麻「御坂…好きだ…」
当麻「遅くなってごめんな…」
美琴「遅すぎんのよ……バカッ…」
美琴は涙で少しかすれた声で言いながら当麻を強く、もうはなさないようにと抱きしめた。