とある魔術の夢小説

□夏休み
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当麻は、もう一度自動販売機のボタンを押してみたが、缶ジュースは出て来なかった。

当麻は諦めずに次は返却レバーに手をかけたが何度レバーを引いても千円札が返って来る事は無かった。

当麻「ふ…不幸だ…」

と、当麻はガクリと肩を落とした。

すると、後ろの方から声がした。

当麻が振り返るとそこには、制服を着た短髪の少女が立っていた。

美琴「あんたも懲りないわねー」

美琴「この前もこの自販機に二千円札を飲み込まれなかったけ?」

そう、当麻は前にも一度同じ自動販売機にお金を飲み込まれていたのだった。

当麻「ビリビリ…お前は不幸な上条さんを笑いに来たのか?」

美琴「ビリビリ言うな!」

美琴「私には御・坂・美・琴って言うちゃんとした名前があるのよ」

と、美琴は当麻に向かって電撃を放った。

当麻「うおっ」

当麻はとっさに右手を突き出して電撃を打ち消した。

美琴は、学園都市の7人の超能力者(レベル5)の中でも第三位であり、最強クラスの電撃使い(エレクトロマスター)である。

そのうえ、名門中学の常盤台中学校のエースで、超電磁砲(レールガン)という異名まで持っている。

普通に考えて無能力者(レベル0)の当麻が、超能力者(レベル5)の美琴には一見勝てなさそうに見えるが、当麻は無能力者(レベル0)と言っても、右手に異能の力を打ち消す幻想殺しが宿っているため、実際の所美琴は一度も当麻には勝てていない。

美琴「ったく、私の電撃を受けてまったくの無傷なんて」

美琴「相変わらずのでたらめな能力ね」

当麻「い、いきなり電撃撃つか普通!」

当麻「無効化能力っつっても右手首から上だけだぞ!」

当麻「それ以外に当たってたら死んでたぞ今の!」

美琴「うっ、うるさいあんたがちゃんと名前を覚えないのが悪いんでしょ!」
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