06/30の日記

12:11
李歐(講談社文庫)
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高村薫先生の死ぬ程大好きな本です。「わが手に〜」の文庫化作品ですが、例によって例の如く、別物です。私はどちらも好きです。
とある中国人に魅せられた青年があれよあれよと犯罪に走り、途中彼と別れ、結婚し、奥様は殺されたけれど、最後は彼と幸せに暮らしましたとさ。チャンチャンなんていうお伽話チックな感じです。ピンクの表紙はアッパレです。読んだら絶対納得します。だっておピンクなんだもん。普通に桜の色といってもいいですが……。
ハードボイルドなので血生臭いし人もたくさん死ぬのは致し方ありませんので我慢して下さい。女性の扱いも可哀相なんですが、それでも幸せになれる一冊です。むしろ最後のために途中の困難があるというか。主人公が女なら完全に昼ドラです。
李歐も一彰も田丸もキーナン司祭も好き!
まあカプ的には王道カプ李歐×一彰派ですが。
私も一彰くんの水銀灯にやられてしまった一人かもしれません。なぜ表紙がピンクなのかは読むと納得です。
中国語がやりたくなったのはこの本のせいといっても過言ではありません。

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