黒魂

□下らない
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『今から帰ります、夕飯は食べられましたかー?』

桂「未だだ。用事を済ませて帰ったは良いが、黒波がいなくて誘拐されたかと。」

『本気で言ってますか?返ってご飯しますからお米炊いてて下さい。』

桂「え?ちょ、蕎麦じゃ・・・」

『では。』

通話を切り、夜の町を歩く。
昨日蕎麦をしたばかりだ、今日は煮魚と味噌汁にする。
栄養バランスはきちんとしているのだ。

Ikedayaに帰れば茶の間でお茶を啜りながら桂はテレビを見ていた、黒波にお帰りと声をかけ立ち上がる。

桂「仕事18時には終わらないのか?何か有ったのかと心配でならん。」

桂はそう言いながら黒波の分の茶を沸かし始めた。

『今日は仕事付き合いが有っただけです、普段ならば18時には帰れます。』

桂「それと掛け持ちし過ぎだ、一つにしなさい。母さんは娘の体が心底気になって気になって。」

黒波は執事カフェ・喫茶店・ホストの3つを掛け持ちしている。執事カフェと喫茶店は週1〜2回していてホストは週2回、人員不足と3つの職場から応援を頼まれる事は良く有る。

おかげで寝不足が続く日も有るが暇な時も有る、今日はもう応援を頼まれては居ないので仕事はない。

黒波も台所へ行き職場から貰ったご飯をカバンから取り出し、調理にかかる。

『いえ、大丈夫です。基本応援要請が無ければ仕事事態自分で出勤数・時間帯を決めてますので。』

桂「なら良いんだが・・・あまり無茶するな、仕事しなくとも私が養う事ぐらい出来る。身体に負荷がかかるようならば辞めてもらうから。」

『分かりました。』

働く事を許して貰った条件

身体に負荷をかけない事
辛かったら療養する事
壤夷志士である身分を隠す事
とにかく無茶はしない事
交際する際は桂に報告し相手を紹介する事
身体関係は結婚か婚姻が確実であり桂が認めたらの事

桂「ん。」

『有り難うございます。』

桂からお茶を受けとり煮魚を炊いた、茶を啜りながらキッチンで桂がボーっと黒波を見ている。

桂「黒波、私の前では敬語を止めてくれ。」

『あー、忘れてました。なら向こういって座ってて、ミーはご飯するんで。』

桂「はいはい。ところで、明日はー」

『酢豚です。』

桂「マジか!蕎麦は・・・」

『明後日。』

桂「仕方ない、栄養バランスとやらに気を配らなければならいからな。」

桂は台所から茶の間へ行きじゃれてきた黒羽と黒月を相手に遊んでいる。

それから12分後に料理は出来、黒月と黒羽に解凍した魚をあげ自分達もと食事をした。
食後片付けが終わった後、茶の間でデザートとして桂と一緒に羊羹を食べ風呂に入る。

明日は黒月と黒羽を洗おう。
部屋に布団を敷き、真来から貰ったぬいぐるみを棚に飾り寝る。

そう言えば帰りがけに報道陣や野次馬らしき一般人が、同じ方向へ急ぎ走っていたが一体なんだったのだろうか?
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