黒魂

□存在
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『……。』
朝起きたら隣に暖かさを感じた。

黒豹の黒月だ、ミーの隣で寝て居る。
周りを見ると和室の中央に自分がいる。
鴉の黒羽が掛け軸の前で座布団に座り寝て居る。
確か昨日……寝たな…。
服を見るとボロく、返り血がこびりついた黒いチャイナ服(ズボン)じゃ無くなってた。
上は膝上迄有る羽織で色は白く、手が隠れて居る。
少しメクり上げれば手が見える。
その下には男物の着物を着ていた。
色は全身黒く裾辺りに彼岸花の花が少し大きく写っている。
赤い彼岸花。


正直好きだ。

いやいや…語ってる場合じゃ無い無い。
誰が着せてくれたんだろうか……?


ぐぅーー。
あっお腹空いてる。
食べなくても良いのに…
面倒…


『黒羽ー、食べ物取って来てくれる?』

目を開けプレートに(スグにトッてクる)と書き空に舞う。

『気を付けてねー。』

ガルル…
『あっ、おはよう。黒月…起きて早速だけど食料取って来てくれる?』


ガゥヴ…


少し頭を僕になすり付け勢い良く外へ走りでる。

『……早いな…。』

俺は布団を畳み外へ出る。
気付かれ無い様にするのは疲れるね。

一宿一泊の恩は……















天人の首にしよう…










喜んでくれるかな…?
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