黒魂

□外道(ルール)
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黒羽と散歩で歩いた黒波は、電柱の貼り紙に目がいった。




白髪の侍へ!!
てめぇコノヤロー
すぐに真選組屯所に出頭してこいコラ!
一族根絶やしにすんぞ


真選組




………。白髪……ですか…。』


間違い無く黒波は銀時を想像した、確か今日は屋根瓦の修理作業を仕事として行って居るはず。
真選組をチンピラ警察と呼ぶ世間…この貼り紙でイメージダウン確実だなと思う黒波だった。

一族だから神楽が…まあ…夜兎ですから心配有りませんか、新八君にはお姉さんが。

散歩ではなくスーパーに向かってその居る、麺侍に野菜や肉を付けてやろうと思って居るのだ。


「買い物か?」

『これはこれは…シィニョール銀時…買い物ですよ。』


銀時が屋根から登場し黒波を見る、貼り紙に有った一族のボスが居るのだ。


銀時「なら銀さんに小豆アイスを頼む。」


『…シィニョール銀時…真選組が活動中です。』


銀時「バレないだろーが。お前なら女の格好してるから大丈夫だろ。」

『…ミーでは有りません、狙いはアナタだ。』

銀時「はぁ?何で俺なんだよ?」

『忘れたのですか?アナタが退治したストーカーは新選組のー…』

大工「おーい!ナンパせずに早くこっち手伝え!!」

銀時「うるせぇ、じじぃ!じゃ、頼んだぜ。」


銀時が頭領らしき人物に呼ばれ、行ってしまった。
小豆アイスをたのんで…

呑気でマイペースな方ですね、刺客がアナタを狙っていますのに…


スーパーにて足を再び動かす。


スーパーに入り、野菜コーナーに行く。
キャベツ、人参、ほうれん草、ピーマン、小松菜、コーン、かい割れ大根、パプリカ、大根、白葱…

鮮魚コーナー

シシャモ、鯖、鰈、鮃、鰤…

豚肉、鳥肉…牛は別にいらない。
ハンバーグ食べたいけどー…

豆腐、揚げ、卵、キムチ、沢庵…

油、ミリン、醤油、塩、砂糖等…



飲料を買い、荷物沢山…

コレは一週間分の食料だ、新選組と何時対峙しても大丈夫な様にと買い溜めをしている。
そして蕎麦週に5日は飽きる。
好きなのだが飽きる…。

今日は鍋にしよう。
だったらアレも買っておこう。



レジを済ましIKEDAYAに向かう、帰宅するのだ。



「大荷物だな。」


『!……これはこれは…副長様、見回りお疲れ様です。』


丁寧にお辞儀をし、ニッコリ微笑む…善良な一般市民を装う。
この男は新選組、鬼の副長土方十四郎だ。

ややこしいのに声を掛けられてしまった…


土方「まぁな、それにしても良くこんなに持てたな。」


『…はい、結構力には自信が有ります故…』


アナタ達が言う攘夷志士ですからね…力が有る程度無いとただの足手纏いですし。


土方「へぇ、お前…着物といい、目も髪も真っ黒だな。」


『はい、変わってますか?』


出来れば退いて頂きたい、力は確かに少しは有るが重いから腕がフルフルする。荷物が落ちそうだ。


土方「貸してみな、家迄運ぶの手伝ってやるよ。」






困ります。





拠点が家なんですよ。
あ、そうです。




『副長様、アチラの電柱に新選組の方々が貼り紙をして居ましたが何か有ったのですか?』


土方「!!…い、いや…何でもねー。悪いな、ちょっと用事を思い出した。気をつけて帰れよ。」


『?はぁ…有り難うございます。副長様もお気をつけてー…』


土方「あ、あぁ。じゃな。」



土方は貼り紙を剥がしに走った。


『………。』


黒波は早足でIKEDAYAへ向かい、冷蔵庫に食料を入れる。
桂は今坊さんに化けて街へ向かって居る、坊さんに化けているので捕まらないとはおもうが…


着物から通常のバーテン服に着替え、冷凍庫に入れた小豆アイスを手にして銀時の所迄向かう。


『全く昔から仕方ない方だ。』

真選組の方々に見つかって無かったら良いのですが、ややこしいのはダルいのだ。
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